認知・心理・神経科学の最新研究を、論文 1 本ずつ 3 点に要約して読み解きます。
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ある質問に対して、答えの候補がどれだけ多く思い浮かぶかが好奇心の強さを左右することが示されました。
複数人でアイデアを出し合う「集団創造的アイデア出し」を、参加者間の脳活動の同期(対人神経同期)から説明する理論的枠組みが提案されました。
83名が社会的ストレス課題(修正版トリーア社会的ストレステスト)を受け、心拍を数える課題で測った内受容感覚と、質問紙で測った認知的再評価の習慣が、不安・心拍・皮膚電気活動の変化とどう関わるかを調べました。
ピアノ専攻の大学生90名を対象に、演奏能力と課題の難易度をどれだけ噛み合わせるかを操作した28日間の練習実験です。
注意をそらす情報を抑える力(抑制)と、考え方を切り替える力(認知的柔軟性)が、『正解に絞り込む思考』と『アイデアを広げる思考』のどちらに効くのかを2つの実験で調べた研究です。
外国語(L2)の語彙力が母語(L1)より低い人ほど、L2で読んでいるときに心がさまよいやすい(マインドワンダリング)ことが4つの研究で確認されました。
地域在住の成人536名・4,715日分の日次調査から、怖い夢を見た翌朝はネガティブな感情がわずかに強まることが示された。
医学生 274 名を対象にした横断研究で、収束的思考(β=0.20)と拡散的思考(β=0.25)はともに GPA を正に予測した。
AI 創造性支援ツールへのスケッチ入力は、テキスト入力と比較してアイデア流暢性(ひとつのテーマから出せるアイデア数)を高める傾向が予備的に示された。
内受容感覚の感受性(自分の体内感覚に気づく傾向)が高い人ほど、感情を認知的に読み替える「再評価」を使いやすく、感情を押し込める「表現抑制」は少ない傾向があった。
ロックダウン2020と2021を縦断的に追跡した研究で、後の時点で抑うつ症状が強い人ほど、過去の苦しさを実際より大きく思い出す「投影バイアス」を示した。
創造性支援ツール(CST)の評価は多くの場合、時間的・社会的な側面を無視した一回限りの測定になっているという問題提起から、9名のデジタルアーティストを対象に3週間の縦断デプロイメントが実施された。
アハ体験(突然の閃き感)は、拡散的思考やカテゴリ生成といった創造的認知の場面でも生じることが示された。
他者から学ぶ脳の仕組みは腹内側・外側前頭前皮質が担うことが確立されていますが、探索と活用のトレードオフとの関係はまだ解明途中です。
医学部の臨床教員が「燃え尽き・離職」の危機に直面しており、その背景には動機づけの枯渇がある。
イラストをカードゲームに組み込む「評価的脱中心化(evaluative off-centering)」という仕組みが、描くことに向かう自己批判的な評価の視点をゲームプレイへ分散させる効果を実験的に示した。
感情を「認知的に捉え直す」ときには前頭部のシータ波活動が増加し、認知制御の関与が示唆された。
隠喩(メタファー)の翻訳は、通常の翻訳よりも高い認知負荷をともなうことが眼球運動の指標で示された。
状況的興味(場による一時的な関心)と状態好奇心(その瞬間の知りたい気持ち)は似て非なるものだが、どちらも個人的興味へと発展しうる二つの経路が存在する。
任務指揮(Mission Command)スタイルのリーダーシップは、自律性への基本的欲求を満たすことを通じて、兵士の自律的動機づけを間接的に高めることが示された。
27件の認知制御研究(N=1,908)と73件の記憶研究(N=5,837)を統合したメタ分析で、年齢と動機の交互作用は全体として有意ではなかった。
認識的好奇心・喜び・反芻(くよくよ考え続けること)という三つの心理変数が、個人レベルの職場アジリティ(変化への素早い適応力)に影響することを検討した。
運動習慣のある大学生は、そうでない学生よりも拡散的思考(アイデアの流暢さ・柔軟性・独創性)のスコアが高かった。
生成AIへの支援の知覚は、創造的自己効力感・フロー・エンゲージメントという逐次的な経路を通じて、学習者の心理的所有感(「これは自分の作品だ」という感覚)と正の関連を示した。
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